狩宿の下馬桜【富士宮市】


狩宿の下馬桜(2016年4月11日)

観光名所
又は、
スポット名
狩宿の下馬桜(かりやどのげばざくら)
※別名:駒止(こまどめ)の桜
地域 静岡県 東部地方
住所 静岡県富士宮市狩宿98-1
例年時期 4月中旬(現地の説明看板には、4/10~20と書いてありました)
入場料 無料
トイレ 有り
駐車場 有り(臨時駐車場)
交通アクセス (800m以内に)
中井出バス停留所・狩宿下馬桜入口バス停留所
富士急静岡バス株式会社
※記載情報が古い場合がございます。予めご了承ください。

一口メモ
・源頼朝が、桜の枝に馬を繫いだと伝わる長い歴史をもつ「駒止めの桜」です。

狩宿さくらまつり
令和4(2022年)年4月9日(土)・10日(日) 10:00~15:00(予定)
狩宿さくらまつり | 静岡県富士宮市

(参考Webページ)狩宿さくらまつり | 静岡県富士宮市(http://www.city.fujinomiya.lg.jp/kankou/llti2b0000001990.html)

静岡県富士宮市の位置図
Google map

静岡県東部の富士宮市狩宿(かりやど)にある「狩宿の下馬桜(かりやどのげばざくら)」は、源頼朝が、桜の枝に馬を繫(つな)いだという言い伝えから、別名「駒止(こまどめ)の桜」とも呼ばれています。

1193年に源頼朝が富士の巻狩りをした際には、すでに木があったと伝わることから、その樹齢800年以上といわれます。

昔は、巨木だったといいますが、度重なる台風などの影響で、最盛期の姿よりは弱ってしまっているそうです。

訪れたこの日はというと、満開一歩手前の「狩宿の下馬桜」でした。


こちらは、菜の花越しの狩宿の下馬桜です。
(菜の花畑があると、桜の印象が明るい雰囲気になりますね)
駒止の桜(狩宿の下馬桜)と菜の花畑(2016年4月11日)


こちらは、狩宿の下馬桜近くの休憩所とトイレです。
狩宿の下馬桜付近の休憩所、トイレ(2016年4月11日)


こちらは県道414号線沿いにあった「狩宿 駒止の桜」への誘導看板です。

そのほか別の場所にも誘導看板がありました。
駒止の桜(狩宿の下馬桜)への誘導看板(2016年4月11日)


(以下、狩宿の下馬桜説明看板より)

 この地は「狩宿」といわれ、建久四年(一一九三年)源頼朝が、富士の巻狩の際に陣屋を設けた所と伝えられる。

 頼朝の本陣(宿所)は井出館におかれ当時の館は、現在の出井家の北東側にあった。

「狩宿の下馬桜」は、別名「駒止めの桜」と呼ばれ、頼朝が桜の枝に馬をつないだと伝えられる。

 この桜は赤芽のシロヤマザクラで、花序四.五センチメートル、花径三センチメートル。

 開花時期は4月十日から二十日頃である。

 かつては、目通り八.五メートル、枝張り東西二十二メートル、南北十六メートルの巨木であったが、たびかさなる台風等により損傷し、往時の雄姿はしのばれない。

 しかし、近年若芽の成長により樹勢を盛り返している。

あはれその
駒のみならず見る人の
心をつなぐ山桜かな

徳川十五代将軍 慶喜詠

「度重なる台風等により、損傷し、往時の雄姿はしのばれない」とのことですが、「近年、若芽の成長により樹勢を盛り返している」とも、樹木の生命力は偉大です。
狩宿の下馬桜説明看板(2016年4月11日)


ちなみにこちらの「狩宿の下馬桜」から約3kmの距離に静岡県富士宮市を代表する観光名所「白糸の滝」があります。
狩宿の下馬桜:白糸の滝と周辺案内の看板(狩宿の下馬桜)(2016年4月11日)


「狩宿の下馬桜」は、

埼玉県北本(きたもと)市にある
●石戸蒲桜(いしとかばざくら)、

福島県三春町(みはるまち)の
●三春の滝桜(みはるのたきざくら)、

山梨県北杜(ほくと)市にある
●山高神代桜(やまたかじんだいざくら)、

岐阜県本巣(もとすし)市の
●淡墨桜(うすずみざくら) と並び

日本五大桜(にほんごだいざくら)と呼ばれ、国の天然記念物に指定されています。

「狩宿の下馬桜」は、郷土が誇る宝です。
狩宿の下馬桜と菜の花畑(2016年4月11日)


樹齢800年以上と伝わる「狩宿の下馬桜」。源頼朝が生きた時代を思い浮かべながら、桜の花を見つめていました。