石廊崎【南伊豆町】


石廊崎(2016年8月10日)

観光名所
又は、
スポット名
石廊崎(いろうざき)
地域 静岡県 伊豆地方
住所 静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎55付近
(有料駐車場)
入園料 無料
トイレ 有り
駐車場 有り(有料)
交通アクセス 石廊埼灯台の紹介|南伊豆町観光協会
※記載情報が古い場合がございます。予めご了承ください。

一口メモ
・幸吉とお静さんの恋物語の伝説残る縁結びの神様「熊野神社」が、石廊崎に鎮座しています。

(参考Webページ)南伊豆町観光協会(石廊埼灯台の紹介)http://www.minami-izu.jp/entry.html?id=3406

静岡県南伊豆町の位置図
Google map

静岡県賀茂郡南伊豆町にある伊豆半島最南端の岬「石廊崎(いろうざき)」は、「太平洋に突き出た断崖絶壁がワイルドで荒々しい」。というイメージを持っています。

また、石廊崎からのロケーションは「どこまでも続くかのような大海原」と「やっぱり地球はデカイ」を感じさせてくれた眺めでした。


まずは、有料駐車場の風景からお伝えしていきます。

こちらの場所には、遊覧船での石廊崎岬めぐりが出来る遊覧船乗り場があります。

(参考Webページ)伊豆クルーズ(石廊崎岬めぐりなどの紹介)http://izu-kamori.jp/izu-cruise/route/irouzaki.html

右上の銅像は役の行者(えんのぎょうじゃ:隠名を阿摩陀之摩綺(あまだのまき))です。

(以下説明看板の一文より)
 行者は、此れこそ御佛の御教えであると早急山野を走り回り、その薬草を探し出し病人にあたえると忽ち病気平癒した。
 此の一葉こそ今以て、不思議なる効力を持つ薬草として伝え使用されているアロエであり、別名を医者不要と呼ばれている。

解釈するに、アロエ(別名:医者不要)を探し出し病気平癒(※1)させた方のようです。
(※1)病気平癒(びょうきへいゆ:病気が治って回復すること)
石廊崎の有料駐車場と遊覧船での石廊崎岬めぐりが出来る遊覧船乗り場(2016年8月10日)


ちなみに、こちらの駐車場から石廊崎に鎮座している石室神社(いしむろじんじゃ、いろうじんじゃ)まで、徒歩にて約20分の道のりです。

それでは、石廊崎参道を歩いて、まずは「石室神社」へと向かって歩き出しています。
石廊崎の駐車場からの道のりの様子(2016年8月10日)


注)「石廊崎オーシャンパーク」が、2019年4月1日にグランドオープン予定です。

「石廊崎オーシャンパーク」のオープンによって石廊崎へのアクセスが良くなるようです。
(これまでは岬の先端付近にある「石室神社」まで石廊崎港から坂道などを20分ほど歩く必要があった道のりを、オーシャンパークから徒歩10分ほどで行けるようです)

(参考Webページ)石廊崎オーシャンパーク│南伊豆町観光協会(http://www.minami-izu.jp/entry.html?id=238697)


(それでは、石廊崎参道を歩いて。の続きから)

前半は、けっこうキツイ上り坂。そして、後半は比較的平坦な道のりの散策道です。

そしてしばらく歩いていると、
石廊崎への道のりは、前半は、けっこうキツイ上り坂、後半は比較的平坦な道のりの散策道の様子(2016年8月10日)


石室神社の鳥居が見えてきます。

その隣りは、トイレです。

鳥居をくぐりさらに歩いて行くと、今度は、石廊埼灯台が見えてきますよ。
石廊崎に鎮座する石室神社の鳥居とトイレ(便所)(2016年8月10日)


まずこちらが、石廊埼灯台です。

明治4年(1871年)に木造灯台としてスタート。
その後、暴風による大破により、木造からコンクリート造に建て替えられました。
また、改築などを行い、現在に至っています。

(参考Webページ)石廊埼灯台 │Wikipedia(ja.wikipedia.org/wiki/石廊埼灯台)

ちなみに、灯台の敷地内へは立ち入り禁止になっています(2016年8月10日時点)。

そして、灯台を通り過ぎ「石室神社」へ。
そして、縁結びの神様「熊野神社」へと向かって歩いています。
石廊崎の石廊埼灯台(2016年8月10日)

「石廊権現(いろうごんげん)」または「石廊崎権現」とも呼ばれている「石室神社」には、伊豆七不思議の一つ「石廊崎権現の帆柱(ほばしら)」伝説が残っています。

それは昔のこと、石廊崎のあたりで千石船(※1)が、嵐に遭遇してしまいました。
(※1)千石船(せんごくぶね:江戸時代の木造巨大帆船(大型荷船))
    ↓
その際に、「船の帆柱(マスト)を石廊権現に奉納します」と誓いお祈りしたところ、
    ↓
無事に江戸まで到着することができたといいます。
    ↓
その帰りみち、(帆柱奉納のことを忘れていると、)どうしたことか石廊崎のあたりで船が進まなくなってしまいます。
    ↓
そして、天候が急変し暴風雨になってしまいました。
    ↓
その時、「あっ!そうだ」。
来た時の誓いを思い出した船主が、千石船の帆柱を斧で切り倒したところ、
    ↓
その帆柱は波に乗り、そして、断崖絶壁を上がり石廊権現の社殿あたりまで、まるでお供えした様に打ち上げられました。
    ↓
それと同時に暴風雨が収まったことで、船は無事に帰ることができたといいます。

ちなみに、石室神社の社殿は、千石船の帆柱を枕(※1)に建てられているようです。
(※1)枕(まくら:下に置き,支えとするもの)
石廊崎の「石廊権現(いろうごんげん)」または「石廊崎権現」とも呼ばれている「石室神社(いしむろじんじゃ、いろうじんじゃ)」(2016年8月10日)

場面が変わります。

(続いては、石廊崎先端付近に来ています)

こちらは、石廊崎先端辺りに鎮座している縁結びの神様「熊野神社」です。
石廊崎に鎮座する熊野神社(2016年8月10日)


「縁結びの神様」として伝わる由来は、幸吉(漁師)と、お静(名主の娘)の恋物語にあります。

「ある昔のこと、2人の恋は、その身分の違いから許されるものではなく、幸吉は神子元島に流されてしまいます」
  ↓
「しかしその後、お静さんは石廊崎先端で、毎夜、火を焚き、(幸吉も神子元島から)お互いの愛を確かめ合っていました」
  ↓
「ところが、ある晩のこと、神子元島からの火が見えないことを心配したお静さんが、居ても立ってもいられずに小船にて神子元島に向かいます」
  ↓
「しかし、波が高く、風が強くて船が前に進みません」
  ↓
「そこで無我夢中で神様にお祈りしたところ、その甲斐あって無事に神子元島に到着し2人は出会うことができ結ばれました」
  ↓
「これ以降、親たちも2人の恋を許し、末永く幸せに暮らしたといいます」
  ↓
これにより、お静さんが火を焚いたところに「熊野権現」の祠(ほこら)が祀(まつ)られ、これ以来「縁結びの神様」として知られる様になったと伝わります。

愛のチカラは偉大ですね。
石廊崎に鎮座する縁結びの神様(2016年8月10日)


こちらは、石廊崎の先端辺りに設置してあった「伊豆七島展望図」と題された案内板です。

そこで、あたりを見渡して見ると、
石廊崎での「伊豆七島展望図」と題された案内板(2016年8月10日)


晴れ渡っていたのですが、ハッキリと島々を確認することができませんでした。

石廊崎から望む景色は、はるか昔に起きた海底火山の歴史を今に伝えています。
そして、「どこまでも続くかのような大海原」と「やっぱり地球はデカイ」を感じさせてくれた眺めでした。
石廊崎から望む大海原(2016年8月10日)


遊歩道は崖の上を歩きますので、手摺り(てすり)を乗り越えたり、寄り掛かったりゼッタイにしないで下さい(危険です!)。

それから、(海からの)風が吹き付けることがあります。

石廊崎先端などは、特に強烈な風になることがあるので、充分に御注意下さい。
石廊崎先端方向の眺め(2016年8月10日)


縁結びの神様「熊野神社」が鎮座する石廊崎には、「幸吉」と「お静さん」の恋物語伝説が残っています。

今回は、静岡県伊豆半島最南端の賀茂郡南伊豆町にある岬「石廊崎」をお伝えしました。