蓬莱橋【島田市】


蓬莱橋(2016年3月25日)

観光名所
又は、
スポット名
蓬莱橋(ほうらいばし)
地域 静岡県 中部地方
住所 静岡県島田市南2-22-14
通行料 有り( 蓬莱橋│島田市観光協会
トイレ 有り
駐車場 有り
交通アクセス 島田駅(東海道本線)より徒歩にて約30分
※記載情報が古い場合がございます。予めご了承ください。

一口メモ
・長さが897.4mあり、語呂合わせをすると「やくなし(厄無し)」となることから縁起が良い橋として、親しまれている静岡県内観光名所の一つです。
・橋を歩いて渡ることができる(有料)ので、橋を歩いて向こう岸まで行き、ぶらぶらと散策していました。

(参考Webページ)島田市観光協会(蓬莱橋の紹介)http://shimada-ta.jp/tourist/tourist_detail.php?id=2

静岡県島田市の位置図
Google map

大井川に架かっている静岡県島田市にある木造の橋「蓬莱橋(ほうらいばし)」は、 全長が、897.422mあり、ギネスブックに「世界一の長さを誇る木造歩道橋」として認定されています。

また、語呂(ゴロ)合わせをすると「やくなし(897.4):厄無し」となることから、縁起が良い橋として親しまれています。
  
有料ですが、橋を歩いて往復出来ますよ。

それでは、「蓬莱橋(ほうらいばし)」風景をお伝えしていきます。

橋を渡る際には、通行料が必要です。

左側が、受付です。
下は、100円の通行料をお支払いした際に頂いたチケット。
チケットの右下に「東海道嶋田宿」と書かれていますね。

島田市には、旧東海道の五十三次(ごじゅうさんつぎ:53か所の宿場)のうち、江戸(現在の東京都あたり)の日本橋から数えて23番目の宿場町「島田宿(旧名:嶋田宿)」がありました。

大井川左岸(※1)の江戸側にあった「島田宿」では、江戸から京都方面へと向かう旅人が大井川の増水により足止めになると、橋を渡ることができない旅人たちで島田宿が賑わいをみせていたようです。
(※1)左岸:上流側に背を向けて下流方向を眺めた時、右側→「右岸」、左側→「左岸」としています。

そのため、長雨により所持金を使い果たすことも珍しくなかったとか。
ちなみに、島田の旧東海道沿いには「御仮屋」という地名があります。
これは、所持金が底をついたり、宿が満室になった際に、家を借りた名残だといいます。
蓬莱橋の駐車場、入場チケット、受付所(2016年3月25日)

こちらは、トイレと受付周辺の風景です。

その下は、大井川改修工事の開始から110周年(平成4年時点)を記念して建立(こんりゅう)された記念碑。

中心の柱は、大井川をイメージし、その柱と輪を繋(つな)いでいるパイプ9本は、大井川周辺に位置する3市6町を表現しているようです。
パイプとパイプの空間は、大井川周辺各市町村面積比で表現されているとも。
(記念碑の現地説明板より)
蓬莱橋のトイレと受付周辺(2016年3月25日)

ではもう一つ。受付周辺の風景をお伝えします。

蓬莱橋(ほうらいばし)は、世界一長い木造の歩道橋として、1997年にギネス認定を受けています。

余談ですが、ギネスといえば、世界記録の代名詞として、あまりにも有名ですが、どうして「ギネス」と言うのか気になったので調べてみると、アイルランドにあるビール会社のギネス醸造所社長が、その発案者のようです。

発端は、世界一速く飛べる鳥は何か?という議論を友人としている中で、ハッキリとした結論が出ず、それでは!自分で世界記録を集めてみようと。
これがギネスのスタートなのだとか。
蓬莱橋のギネス認定の表示と通行についてのお願い看板(2016年3月25日)

ついでに、臨時駐車場の風景もお伝えしておきます。

東から西に向かって、蓬莱橋受付所を通り過ぎると、すぐに「蓬莱橋臨時駐車場」の看板があります。

この日は、クルマが1台も停まっていなくてガラガラでした。

こちらから蓬莱橋までは、歩いて近い道のりです。
蓬莱橋の臨時駐車場(ルートを矢印で示しています)(2016年3月25日)

では、「蓬莱橋」を歩いていきます。

「通行料金は番小屋で先にお支払い下さい」とのことです。
蓬莱橋の通行料金は番小屋で先にお支払い下さいの表示と蓬莱橋(2016年3月25日)

大井川にまつわる馬子唄(※1)に「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」があります。
(※1)馬子唄(まごうた:馬追いが馬をひきながら唄う歌のこと。民謡の一種)

それは江戸時代のこと、時代背景や技術的な問題などで大井川には橋を架けることができませんでした。
またその当時は、暴れ川といわれるほど流れが急だったため、向こう岸へ渡るには相当な苦労があったようです。
そのため、向こう岸に渡るハードルの高さを表現し、馬子唄として歌われました。
蓬莱橋を歩いている様子(大井川の流れ含む)(2016年3月25日)

「真ん中」の前についている「ど」の文字を見て、この時(ふ、ふっ)なぜか、笑いのツボに入っています。

真ん中でも良いのに、ど真ん中と強調していたので。
蓬莱橋ど真ん中の表示(2016年3月25日)


引き続き、歩き進めていると、もうすぐ向こう岸です。
蓬莱橋にて、もうすぐ向こう岸の様子(2016年3月25日)

それでは、「吉祥天女(きちじょうてんにょ)」から順番にお伝えしていきます。

ゆっくり歩いても、5~10分程で一週ぐるっとまわれる道のりです。
蓬莱橋の対岸の島台観光ルート板(2016年3月25日)

こちらが、「蓬莱吉祥天女像」です。

(「吉祥(きちじょう)」=「めでたい」)

「蓬莱」とは、不老不死の仙人が住むと考えられていた幻の山「蓬莱山」の略です。
ちなみに「蓬莱山」は、古代中国での想像上の神山でした。
蓬莱橋の対岸に鎮座する蓬莱吉祥天女像(2016年3月25日)

蓬莱(ほうらい)一字づつの意味は、
蓬(ほう)→「よもぎ」(※1)
莱(らい)→「藜(あかざ)」(※2)

どちらも山野草(野生の草花)で、葉は薬用になるようです。

(※1)参考Webページ:ヨモギ(蓬)|Wikipedia(ja.wikipedia.org/wiki/ヨモギ )

(※2)参考Webページ:アカザ (植物)|Wikipedia(ja.wikipedia.org/wiki/アカザ_(植物))
蓬莱(ほうらい)一字づつの意味(2016年3月25日)

こちらは、萬年亀の像です。

海には草木の生える四季がなく、いつも変らない水平線を無限と思い、海中が永遠の世界と考えて、その水中に住む亀を萬年の象徴と譬えていたようです。
(現地説明板を一部抜粋)
蓬莱橋の対岸に鎮座する萬年亀の像(2016年3月25日)

龍神宮

投縁銭 厄落し無病息災
盗非銭 災一緒に持ち帰る

「むかしむかし浦島は♪助けた亀に連れられて♪竜宮上へ~」で始まる童謡「浦島太郎」は、亀に乗って竜宮城へと行きますが、先ほどの「萬年亀の像」からすると、こちらの龍神宮は、竜宮城のことなのでしょうか?と。
蓬莱橋の対岸に鎮座する龍神宮(2016年3月25日)

続いて、「愛和道祖神(あいわどうそじん)像」です。

仲良く手を取り合って、微笑(ほほえ)ましい光景です。

旅人の安全を守る神
男女愛和縁結びの神
安産子供の守り神
蓬莱橋の対岸に鎮座する愛和道祖神(あいわどうそじん)像(2016年3月25日)

そして「愛和の鐘」です。

1ツ鳴らしてあなたに愛を
1ツ鳴らして仲睦(なかむつ)まじく
1ツ鳴らしていつまでも
三つ以上は無意の鐘
尚打の鐘は危惧の半鐘

人の一生 長い橋(道)
夫婦 愛和が種(もと)となり
枝も栄える 葉も茂る。
家運隆盛 子孫繁栄
子も孫も曾孫(ひまご)、玄孫(やしゃご)も
蓬莱橋の対岸に鎮座する愛和の鐘(2016年3月25日)

こちらは、「昇天鶴の像」です。

さきほどの「萬年亀」に、こちらの「昇天鶴」。
「鶴は千年、亀は万年」の諺がありますが、なんとも縁起が良いものばかりです。
蓬莱橋の対岸に鎮座する昇天鶴の像(2016年3月25日)


続いては、白寿(99才長寿の祝い)説明板。

お前掃く(白)まで
わしも九十九(熊手)まで
共に白髪の生ゆるまで

【白寿】白は百に一足りないことから九十九才(長寿の祝)
蓬莱橋の対岸の白寿(99才長寿の祝い)説明板(2016年3月25日)

そして「長寿の鐘」。

蓬莱に 不死の仙薬 無けれども
長生き橋(長い木橋)に あやかりて
長寿祈願の 鐘 一つ打つ蓬莱橋の対岸に鎮座する長寿の鐘(2016年3月25日)


こちらは場面が戻りますが、蓬莱橋を渡りきって少し歩いた場所にある「蓬莱の島台」です。
そして、この石碑を上ったすぐ上に蓬莱橋を一望できる展望スペースがあります。
蓬莱橋の対岸の蓬莱の島台(2016年3月25日)

こちらが展望スペースです。

この日は風が冷たく、ベンチに座ってゆっくりする気分になれませんでした。

望む景色は、蓬莱橋が一望できる絶好のロケーションです。
蓬莱橋を眺める展望スペース(2016年3月25日)

ちなみにこれまで、このような道や石段を歩いています。

比較的歩きやすく、ここだけなら、10分と掛からずに1周ぐるっと歩けますよ。
蓬莱橋の対岸の途中の道のりの様子(2016年3月25日)


(現地説明看板より)

太古の大井川

日本列島隆起の過程の中で大井川の主流は約七十万年もの長いに四回の大きな流路移動があり、島田市鵜綱から西に流れ(袋井市)、南に流れ(大東町、御前崎町)、更に南東に流れを変えて現在の流路となった。

(中略)

(後略)
蓬莱橋の対岸の太古の大井川(現地説明看板) (2016年3月25日)

そして、太古の歴史を今に伝える「貝群化石」に、
蓬莱橋の対岸に鎮座する貝群化石(2016年3月25日)


250万年前という化石も、蓬莱橋風景の一つとしてお伝えします。
蓬莱橋の対岸に鎮座する250万年前という化石(2016年3月25日)


こちらは、徐福伝説の説明看板です。

紀元前222年(今から2200年以上前)に、徐福(じょふく)が、秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を求めて日本へ渡来したと伝えられています。

ちなみに、徐福を神様として祀る神社や渡来の伝承地は、日本各地に存在しています。

(参考Webページ)徐福 │Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%90%E7%A6%8F)
蓬莱橋の対岸の徐福伝説の説明看板(2016年3月25日)

訪れたこの日は、蓬莱橋を渡りきったところで土産を販売していました。

「厄無し」「長生きの橋」というワードに目が止まり、しばらく眺めているうちに、思わず、買っていました。
蓬莱橋の対岸にて販売していた大願成就の長生きの橋(お土産)(2016年3月25日)


ちなみにこちらは、その中に入っていたポストカードです。

キレイに富士山が映っています。
蓬莱橋の対岸にて販売していたポストカード(富士山ビューあり)(2016年3月25日)

今回は、蓬莱橋を渡りきってから、下の丸で囲んだ箇所を歩いています。
蓬莱橋の対岸の現地案内看板(今回歩いた箇所をマークしています)(2016年3月25日)

こちらは、恵比寿さまの石碑です。
蓬莱橋の対岸に鎮座する恵比寿さまの石碑(2016年3月25日)


そして、蓬莱橋を歩き、来た道を戻っていきました。
蓬莱橋の全景(2016年3月25日)


静岡県島田市を代表する観光名所「蓬莱橋(ほうらいばし)」。世界一長い木造の歩道橋として、1997年にギネス認定を受けています。

蓬莱橋を左岸側(受付所側)から歩き、渡りきったその先には、「鶴」や「亀」の石像に「長寿」の鐘などの長生きを願う石碑や鐘などが立つスポットがあります。