白糸の滝・音止めの滝【富士宮市】


白糸の滝(2016年3月28日)

観光名所
又は、
スポット名
白糸の滝(しらいとのたき)、音止めの滝(おとどめのたき)
地域 静岡県 東部地方
住所 静岡県富士宮市上井出
入場料 無料
トイレ 有り
駐車場 有り(有料)
交通アクセス 白糸の滝 | 静岡県富士宮市
※記載情報が古い場合がございます。予めご了承ください。

一口メモ
・静岡県の代表的観光スポットの一つ「白糸の滝」。流れ落ちる滝の様子が、白糸を垂らしたように見えることから名付けられました。

(参考Webページ)富士宮市観光協会(白糸ノ滝の紹介)http://fujinomiya.gr.jp/shiraito/index.html

静岡県富士宮市の位置図
Google map

その大部分が富士山からの伏流水(※1)といわれ、絶壁を流れ落ちる滝幅約150m。そして、落差約20mの「白糸の滝」。水温は年間通して12℃、毎秒1.5トンの湧水が流れ出ているともいわれます。
(※1)伏流水(ふくりゅうすい:降った雨水や降り積もった雪解け水が地下水となって流れる)

また、名勝及び天然記念物として国の指定を受け、世界文化遺産「富士山」の25ある構成資産の1つとしてユネスコ(※1)世界文化遺産に登録されています。
(※1)ユネスコ(国際連合教育科学文化機関(UNESCO)のことで、それぞれの頭文字をとって「U」nited「N」ations(国連)「E」ducational(教育)「S」cientific(科学)and「C」ultural(文化)「O」rganization(機関))


それでは、静岡県を代表する観光名所のひとつ「白糸の滝」をお伝えします。

まずはここから順番に、駐車場~白糸の滝までの様子をお伝えしていきます。

ちなみに、↓コチラの矢印ルートにて白糸の滝展望場所を目指しています。
案内図(白糸の滝までの道のりを矢印で示しています)(2016年3月28日)


夏休みシーズンなど休日は、いつにも増してたくさんの人たちが訪れている「白糸の滝」です。

そのため、広い駐車場にもクルマがいっぱい。
白糸の滝への誘導看板(2016年3月28日)


まずこちらは、公衆トイレと乗用車約100台分の有料駐車場(※1)です。
(※1)乗用車1台:500円 /バス1台:1,000円/バイク1台:200円(2017年11月17日時点)

(参考Webページ)白糸ノ滝 |富士宮市|富士宮市観光協会(http://fujinomiya.gr.jp/shiraito/index.html)

白糸の滝へと向かう道中では、地元富士宮市B級グルメ「富士宮焼きそば」や、食堂があり、また、ソフトクリーム、お土産物屋、そして、季節により「もも」などが販売されています。

駐車場→白糸の滝までのおおまかな道のりは、このような感じです。
(滝へと下りる階段が急傾斜ですが、それ以外は、なだらかな道のりです)
白糸の滝の駐車場とトイレ(便所)から白糸の滝までの道のりを矢印で示しています(2016年3月28日)


それでは、正面入口付近から順にその風景をお伝えしていきます。

まずは「音止めの滝」へと向かっています。
白糸の滝への道のり(音止めの滝)(2016年3月28日)


こちらは、音止めの滝を上から眺める「滝の上展望台」です。

「ザーザ~」と流れ落ちる音が、なんとも豪快で、こちらの場所からでも、滝の臨場感が存分に伝わっています。
白糸の滝へと向かう途中にある滝の上展望台(2016年3月28日)


少し歩いて行くと音止めの滝近くにて鎮座する「厳磐叢神社(ゆついわむらじんじゃ)」。

石碑には、天照大神(あまてらすおおみかみ)と、磐長媛尊(いわながひめのみこと)と彫られています。
だとすると、太陽の神様と長寿の神様ということ?でしょうか。
白糸の滝へと向かう途中に鎮座する厳磐叢神社(ゆついわむらじんじゃ)と鳥居(朱色)、そして、絵馬掛けの様子(2016年3月28日)


そしてこちらが、落差約25m。滝幅約5mの「音止めの滝」です。
(豪快にものすごい勢いで流れ落ちていた滝です)

「音止めの滝」その名は、

「その昔、源頼朝が富士の巻狩りを行った際に、曾我兄弟が父の仇である工藤祐経という人物を討とうとして、その密談をしていました」
   ↓
「ところが滝のゴウ音で話が聞き取れません」
   ↓
「そこで神様に念じたところ、滝の音が止んだ」という伝説に由来します。

これから向かう「白糸の滝」と、こちらの「音止めの滝」をあえて表現するならば、白糸の滝は女性的な流れ、音止めの滝は男性的な流れです。
白糸の滝へと向かう途中にある音止めの滝(2016年3月28日)


こちらは、音止めの滝の由来などを説明したものです。

音止めの滝「おとどめのたき」

 高さ約二五メートル、幅約五メートル水量は富士山への積雪、上流部への降水量等により大きく左右されます。

 この滝の名前の由来は、建久四年五月二十八日(約八百年前)、曾我の五郎、十郎兄弟が父、河津三郎祐泰を工藤祐経に殺された敵を、富士の巻き狩りのさいに討とうと考え、祐経の陣屋近くの隠れ岩で相談したさい、近くの滝の音があまりにうるさく密談しにくい事を神に嘆いたところ、滝の音がピタリと止まり、無事討ち入りの相談ができました。

 それ以来「音止の滝」と呼ばれるようになったとの伝説からきています。
白糸の滝へと向かう途中にて、音止めの滝の由来などを説明した説明板(2016年3月28日)


今度は「白糸の滝」へと向かいます。

まずこちらは、滝の方向へと下りて行く階段手前付近の場所にて、車椅子の方々用の展望スペースからの風景です。
(前方に見えるのが、白糸の滝(矢印の方向です)になります)

一番近い展望場所から眺める白糸の滝が美しい姿なのは、その通りですが、それでは遠望の白糸の滝は、名勝の名に相応しくないのかといえば、まったくそうではなく、周辺自然環境と白糸の滝が一体となったその光景は、むしろ近くで望むよりも一味違った心惹かれるものがあるはずです。
白糸の滝へと向かう途中にある車椅子用展望台(2016年3月28日)


場面は変わり、階段を降りて歩いています。
(ここからの道のりは、階段を下っていきます)

こちらは、滝見橋の風景です。
白糸の滝へと向かう途中にある滝見橋(2016年3月28日)


ちなみに、その滝見橋から「白糸の滝」を眺めた風景がこちらです。

滝の落差約20m、そして、滝幅約150mの「白糸の滝」。その名は、たくさんの白い糸が垂れている様に見えることに由来します。

この上に
いかなる姫か
おわすらん
おだまき流す白糸の滝

※「おだまき」は、機織りの際にカラムシ(苧)や、アサ(麻)の糸をまいたもののことで、花の形からの連想。

(参考Webページ)オダマキ属|Wikipedia(ja.wikipedia.org/wiki/オダマキ属)

これは、白糸の滝を女性的な美しさとして捉えて、源頼朝が詠んだ歌だと云われます。白糸の滝(2016年3月28日)


こちらは、展望スペースから望んだ白糸の滝です。

その大部分が富士山からの伏流水といわれ、水温が年間通して12℃、毎秒1.5トンの湧水が流れ出ているともいわれます。

また「白糸の滝」は、映画のロケ地としても使われました。
その映画というのは、孫悟空を演じた香取慎吾主演の「西遊記」です。
郷土の誇り「白糸の滝」が、豪華な俳優陣が出演した映画の撮影地となったことは、誇らしい気持ちです。

映画「西遊記」出演キャストはこちらをご覧下さい。

(参考Webページ)西遊記(2007年の映画)|Wikipedia(ja.wikipedia.org/wiki/西遊記_(2007年の映画)) 展望スペースから望んだ白糸の滝(2016年3月28日)


富士山から届いた伏流水が滝となって流れ出ている「白糸の滝」。その滝つぼの水は、透明感バツグンです。
白糸の滝の滝つぼ(2016年3月28日)


(以下、現地説明看板より)

白糸の滝

 白糸の滝は、高さ約20メートル、長さ約150メートルに渡り馬蹄状に広がる崖面の各所から湧き出した水が、幾多の白い糸を垂らしたように流れ落ちています。

 全国的にも珍しい湧水からなる滝であり、見事な景観を持つことから、昭和11年(1936年)に国の名勝及び天然記念物に指定されました。

 周辺の地質は、上部に水を透し易い地層(白糸溶岩流)があり、下部に水を透し難い地層(古富士泥流)があります。

 富士山麓に降った雪解け水などは、上部の地層の内部や層の境目を流れ下っていると考えられており、崖面では上部の地層や層の境目から水が湧き出している様子が観察できます。
(現地説明看板より) 白糸の滝  白糸の滝は、高さ約20メートル、長さ約150メートルに渡り馬蹄状に広がる崖面の各所から湧き出した水が、幾多の白い糸を垂らしたように流れ落ちています。  全国的にも珍しい湧水からなる滝であり、見事な景観を持つことから、昭和11年(1936年)に国の名勝及び天然記念物に指定されました。  周辺の地質は、上部に水を透し易い地層(白糸溶岩流)があり、下部に水を透し難い地層(古富士泥流)があります。  富士山麓に降った雪解け水などは、上部の地層の内部や層の境目を流れ下っていると考えられており、崖面では上部の地層や層の境目から水が湧き出している様子が観察できます。(2016年3月28日)


ここからは、紅葉時期の白糸の滝、そして、音止めの滝景色などをお伝えしていきます。

地元富士宮市の紅葉スポットにもなっている白糸の滝は、たくさんの人たちに親しまれている存在です。

訪れたこの日も同様で、(曇り気味のハッキリとしない空模様の中でしたが)たくさんの人たちが現地へと訪れていました。


まずは、音止めの滝と紅葉景色です。

この日も豪快に勢い良く流れ落ちていました。
白糸の滝へと向かう途中にあった紅葉景色(音止めの滝)(2017年11月17日)


こちらは、車椅子用展望スペースからの白糸の滝と紅葉景色です。

白糸の滝からは距離が離れますが、木々の色付きを感じながらの眺めでした。
白糸の滝へと向かう途中にあった紅葉景色(車椅子用展望スペースからの白糸の滝)(2017年11月17日)


この日は外国の人たちも訪れていました。
国際色豊かな言葉が飛び交う和やかな雰囲気があった白糸の滝景色です。

そして、たくさんの人たちが白糸の滝を写真におさめていました。
紅葉景色(白糸の滝)(2017年11月17日)


訪れたこの日の売店風景と紅葉景色をはさんで、
白糸の滝の売店風景と紅葉景色(2017年11月17日)


再度、白糸の滝と紅葉景色をお伝えします。

ちょうどこの時に、わずかに現れた太陽の日差しを感じて、ほどよいシャッターチャンスをうかがっていました。
白糸の滝と紅葉景色(2017年11月17日)


白糸の滝は、「日本の滝百選」にも選ばれている日本を代表する滝の一つです。