桜ヶ池、池宮神社【御前崎市】
観光名所 又は、 スポット名 |
桜ヶ池(さくらがいけ) 池宮神社(いけみやじんじゃ) |
地域 | 静岡県 西部地方 |
住所 | 静岡県御前崎市佐倉5162番地 |
トイレ | 有り(参拝者用境内トイレ) |
駐車場 | 有り(参拝者用駐車場) |
交通アクセス | 菊川IC(東名高速道路)より南下、御前崎方面へ約17km |
備考 |
神社の境内地という神聖な場所でもあります。 節度ある行動を心掛けましょう。 |
一口メモ
・「桜ヶ池」を御神体としてお祀りしています。
(参考Webページ)桜ヶ池| 御前崎市観光協会(http://www.omaezaki.gr.jp/contents/detail.html?s=1088)
Google map
南以外の三方向を原生林に囲まれた神聖なる池「桜ヶ池(さくらがいけ)」は、静岡県西部「御前崎市」に鎮座しています。
2万年という遥(はる)か昔。丘陵の谷を砂が堰(せ)き止めて、そこに涌いた水によって池が形成されたと云われる神秘的な池です。
こちら「桜ヶ池」には伝説が残ります。
その伝説とは、平安時代終わり頃(1169年)のこと。
56億7000万年後に現れるという弥勒菩薩(みろくぼさつ)に教えを乞うと言い残し、自ら桜ヶ池の底に沈んだ高僧「皇円(こうえん)」阿闍梨(※1)。
その高僧「皇円」阿闍梨の化身「龍神様」が住んでいると云われる「龍神伝説」です。
(※1)阿闍梨(あじゃり:弟子たちの模範となる高僧の敬称)
そして、「龍神」伝説残る「桜ヶ池」畔(ほとり)に鎮座しているのが、敏達天皇13年(584年)創建と云われる「池宮神社(いけみやじんじゃ)」です。
訪れたこの日は、参拝客の姿がなく、とても静かな環境の中で、一層厳かな気分を味わっていました。
まずは参拝者用駐車場(トイレ)風景からお伝えして行きます。
(2017年10月26日)
そして、駐車場から道路を挟んだ北側に構えている「桜ヶ池の鳥居」です。
(2017年10月26日)
鳥居をくぐった先にある「桜ヶ池とおひつ納め」説明板より。
「桜ヶ池」は、県立自然公園の一環にあり、静岡県「自然百選の森」にも選ばれた「県指定名勝地」です。
五穀豊穣を祈る池宮神社の祭り「おひつ納め(県指定無形民俗文化財)」が、秋の彼岸の中日に行なわれます。
法然上人が供養のために檜づくりのおひつに赤飯をつめ、一つは「池宮神社」に、一つは師の「皇円阿闍梨」にと、池心に沈めたことから始まり、以来今日まで続いています。
奇祭で遠州七不思議の一つにあげられています。
(参考Webページ)桜ヶ池お櫃納め|御前崎観光協会(http://www.omaezaki.gr.jp/news/detail.html?t=91) (2017年10月26日)
(参考として)この日は、桜ヶ池ほとりに「神船」の姿がありました。
(2017年10月26日)
ではまず、手水舎にて手水をし、身を浄めてから、(2017年10月26日)
「お願い」と書かれた説明板を見つめています。
池の水が汚れてきています。
鯉には、(エサを)与えないで下さい。
池の保護に御協力願います。
(2017年10月26日)
こちらは「法然・皇円の供養碑」。
まずは、桜ヶ池(御神体)に向かって参拝をしています。 (2017年10月26日)
「おひつ納め」と「皇円阿闍梨(こうえんあじゃり)」説明板より抜粋。
皇円阿闍梨は肥後國(熊本県)に生まれ、幼くして比叡山で学問・仏法を修業され、後に日本の歴史書「扶桑略記」三十巻を記しました。
様々な難行・苦行を重ねられたが、仏法の極め難きを知り、56億7000万年後に出現すると伝えられる「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」に会うことを発願され、その弥勒菩薩の教えにより人々を悩みから救うことができると考え、嘉応元年(1169年)6月13日(96才の時)、身を龍と化し、この桜ヶ池に入定されました。
おひつ納めは、後に皇円上人の高弟、法然上人(浄土宗開祖)が桜ヶ池を訪れ、師である皇円龍神の安泰と五穀豊穣を祈り、赤飯をつめたおひつを神社に一個、桜ヶ池に一個納めたことに由来します。
以来八百数十年続いている奇祭です。
また、この桜ヶ池は信州(長野県)諏訪湖と底が続いているとも言い伝えられています。
それはすべての命をはぐくむ水の神様を共に崇め、感謝するという古代人から現在の我々に至るまで、心の底が通じていることを象徴しています。
御参拝の皆様も、慈悲深い皇円上人、そして大自然の恵みに合掌して感謝いたしましょう。 (2017年10月26日)
そして「祭壇」。
この日は、訪れている人の姿がなかったことで、静寂の中にて、参拝をしています。
(2017年10月26日)
続いては、池宮神社鳥居をくぐり、
(2017年10月26日)
そして、開運厄除、商売繁盛、福の神、農、耕、水の守護神として信仰されている「池宮神社」です。
(2017年10月26日)
こちらは、「池宮神社」脇にて鎮座している「境内社(けいだいしゃ)」です。 (2017年10月26日)
(以下、現地説明板を一部抜粋)
法の沢 八幡神社
榑林(くればやし)一族の氏神、八幡神社とし祀られた。
昭和49年に浜岡東小学校建設の敷地となったため、池宮神社に移された。
津島神社
祭神は素戔嗚尊(牛頭天皇)で、疫病除け、田の害虫除けの神として信仰されている。
平成3年3月(1991年)、弁天神社と合祀され、池宮神社境内に移され現在に至る。
弁天神社
祭神は田霧姫命・市杵島姫命・端津姫命で、海上交通を守護する神として信仰されている。
平成3年3月(1991年)、津島神社と合祀され、池宮神社境内に移され、現在に至る。 (2017年10月26日)
上記の「境内社」の他にも境内には「神船置場」、「龍神殿」、「佐倉護国神社」、「応声教院」、「桜池別院」が鎮座しています。
場面が変って、こちらは桜ヶ池の鳥居東側にて鎮座している「櫻ヶ池観世音菩薩」。 (2017年10月26日)
(2017年10月26日)
なんとも優しい笑顔で迎えてくれました。
(2017年10月26日)
「禁煙」立て看板が目に止まったので、桜ヶ池風景の一枚としてお伝えします。
(2017年10月26日)
こちらは、桜ヶ池東側にある「御旅所(おたびしょ)」。
(参考Webページ)御旅所|Wikipedia(ja.wikipedia.org/wiki/御旅所)
(参考Webページ)神事 | 静岡の芸術・アート・舞台なら ふじのくに文化情報(http://www.shiz-bunka.com/groups/nation_12) (2017年10月26日)
そして、桜ヶ池を望むベンチです。
静寂に包まれていたこの日は、生い茂る原生林を眺め、そして、桜ヶ池を見つめ、また原生林を眺めては、なんとも表現しがたい厳かな気分を味わいながらヒトトキを過ごしていました。
(2017年10月26日)
場面が変ります。
こちらは、「桜ヶ池の大鳥居」です。
平成14年に建立され、国道150号線から桜ヶ池へと向かう途中に、ドッシリと構え、そびえ立っている大鳥居です。(2017年10月26日)
「池」そのものを御神体としてお祀りしている神秘的なスポット。そして、「桜ヶ池」には竜神伝説が残ります。
神社の境内地という神聖な場所でもあります。
節度ある行動をお願いします。