河津七滝【河津町】
観光名所 又は、 スポット名 |
河津七滝(かわづななだる) |
地域 | 静岡県 伊豆地方 |
住所 | 静岡県賀茂郡河津町梨本379-13(こちらは、(以前にあった)七滝観光センター住所です) |
入場料 | 無料 |
トイレ | 有り |
駐車場 | 有り |
交通アクセス | 河津七滝観光協会ホーム |
一口メモ
・夏休みや行楽シーズンなど多くの人たちが訪れる「河津七滝」。河津では「滝」のことを「タル」と呼びます。
・ちなみに「七滝」は「ナナダル」と呼んでいます。
・ちなみに「七滝」は「ナナダル」と呼んでいます。
(参考Webページ)河津七滝観光協会(https://www.nanadaru.com/)
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静岡県賀茂郡河津町にある県内の観光名所「河津七滝」。行楽シーズンなどには、いつにも増して多くの人たちが訪れて、賑わいをみせています。
こちら河津町(かわづちょう)では、滝(タキ)のことを「タル」と呼んでいます。
この「タル」という言葉は、平安時代から続いている地域独特の言葉だといい、その起源は、水が垂(た)れるという意味の「垂水(たるみ)」だと云われます。
(また、発音のしやすさから「タル」を「ダル」と読みます)
伊豆地方を旅した若き頃の実体験を元にして書かれた川端康成の代表作「伊豆の踊子」。七滝の一つ「初景滝(しょけいだる)」には、「踊子と私」と題されたブロンズ像が建っています。
ブロンズ像があったことで、風景がワンランク上がっていたように感じました。
そちらの場所では、たくさんの人たちが立ち止まって記念写真を撮っていた光景。印象に残っている場面です。
まずは、駐車場の風景からお伝えしていきます。
こちらは、七滝観光センターにある駐車場です。
(こちらにクルマを駐車して滝めぐりへと歩き出しています)
(参考Webページ)河津町│河津七滝観光センター・河津七滝ビジターセンター閉鎖について(http://kankou.town.kawazu.shizuoka.jp/information/2931/)
訪れたこの日は、駐車区画すべてに車が駐車してあり、しばらく空くのを待っていました。
(夏休みシーズンなどは、道路や駐車場の混雑が予想されますので、予め時間に余裕を持った計画をおススメします)
(2016年8月10日)
こちらは別の日に訪れた際の様子です。
(河津七滝ビジターセンターが無くなっていました)
(2021年 5月14日)
こちらは、またまた別の日に河津七滝を訪れた際の様子です。
この日は、朝早かったため、駐車場にはクルマがほとんどありませんでした。
ついでに、トイレ風景(右下)もお伝えしておきます。
(2017年8月25日)
こちらは、これから向かう河津七滝への案内看板です。
①~⑦番の七滝の様子。そして、猿田淵までを順番にお伝えしていきます。
(2017年8月25日)
まずは「大滝(おおだる)」を目指しています。
こちらの駐車場から、徒歩にて10分程の道のりです。
(2017年8月25日)
河津七滝のひとつ「大滝」。「2017年8月3日、6年ぶりに大滝が見学できるようになりました」。
(参考Webページ)河津七滝観光協会ホームページ(http://www.nanadaru.com/)より
大滝入口を入り「大滝展望スペース」へと向かう道のりは下り坂(約230m)です。
が、逆に帰りは上り坂になります。
(2017年8月25日)
大滝入口付近、こちらの場所に鎮座していたのは七滝七福神のおひとり、五穀豊穣の神様「大々黒天」。
ニンマリとしたお顔が、なんとも優しそう。
これから向かう七滝すべてに「七滝七福神」、どなたかの神様が鎮座しています。
(2017年8月25日)
こちらは、大滝展望スペースへと向かう途中の風景です。
(参考Webページ)伊豆最大の大滝 AMAGISO-天城荘-[LIBERTY RESORT] 【公式サイト】(https://www.amagisou.jp/) (2017年8月25日)
そして、大滝展望スペースへと到着。
こちら「大滝」は、河津七滝の中で最下流部を流れ落ちている滝です。(2017年8月25日)
滝幅約7m。そして、河津七滝最大の落差(約30m)を誇る「大滝」。勢い良く流れ落ちていた滝です。
(2017年8月25日)
続いては「出合滝(であいだる)」への下り階段です。
こちら下り階段のある場所へは、先ほどの「大滝展望スペース」→「大滝入口」→(七滝観光センターにある)「駐車場」方向へと、戻る様に歩いて行きます。
では早速、向かってみることに。
(2016年8月10日)
高さ約2m。幅約2mの「出会滝」です。
2つの滝が1つに合流する(出会う)「出会滝」。訪れたこの日は、2つの滝が、それぞれ元気よく流れ落ちていました。
(2016年8月10日)
よく見ると、岩が規則的な柱状になっています。
これはマグマが冷えて固まる際に形成される「柱状節理」(※1)と呼ばれる岩です。
(※1)柱状節理(ちゅうじょうせつり:柱状の規則正しい割れ目)
太古の自然を今に伝える「柱状節理」は、七滝のほかの場所でも、また伊豆半島のほかの観光スポットでも確認できます。
(例:爪木崎、浄蓮の滝など )(2016年8月10日)
こちらの場所に鎮座している七滝七福神のおひとりは恋愛成就の神様「出合弁財天」です。
笑顔が素敵な神様です。
(2016年8月10日)
続いては、「カニ滝」に向かって歩き進めています。
訪れたこの日は、ここのあたりで、団体ツアーの人たちでしょうか?たくさんの人たちとすれ違いました。
笑い声に包まれた和やかな雰囲気があった散策路風景です。
(2016年8月10日)
そしてこちらが、高さ約2m、幅約1mの「カニ滝」です。
切り立った岩場が、蟹(かに)の甲羅(こうら)の様に見えるという「カニ滝」。流れ落ちる落差はそれほどない滝ですが、なぜか、その流れ落ちる様子をしげしげと眺めています。
(2016年8月10日)
こちらに鎮座しているのは、七滝七福神のおひとり、家庭円満の神様「蟹布袋」です。
(2016年8月10日)
こちらの「かに滝橋」(この橋は渡りません)も河津七滝風景の1枚としてお伝えします。
それでは、次の滝に向かって歩いています。
(2016年8月10日)
次の滝の「初景滝(しょけいだる)」へと向かう途中に、夏の定番風物詩「風鈴」が音色を奏でて・・・あれ!?いませんでした。
この日は風が吹いていないとても暑い一日でした。
風鈴はそよいでいませんでしたが、水車が気持ち良さそうにぐるぐると回っていた光景がありました。
(2016年8月10日)
河津七滝「風涼渓」
ふう 風鈴の音色もここちよく
りょう 涼しさに身をゆだね
けい 渓流の清々しさを体感
(2016年8月10日)
続いては、足湯です。
足湯は、温泉地が多い伊豆地方ならではの定番風景です。
(2016年8月10日)
こちらは「大岩成就」の岩。
岩の上を目掛けて石を投げ、その岩の上に乗せるというものですが、2箇所ある岩のうち、的が小さいほうの岩に乗せるのは、かなりハードルが高いですよ。
こちらを訪れた際には、チャレンジしてみて下さい。
幸運を祈ります。
※ちなみにこの日訪れた時は「3個100円」でした。
(2016年8月10日)
(以下、説明看板より)
何百年もの間、この岩は雨風に耐え、大水に押し流されること無く、この地に現在まで留まっています。
ある時、村人が川の中からこの岩を見たところ、岩が手の平を合わせた姿に見えたことから、この岩のことを「拝み石」、「頼み石」、または「願い石」と呼ぶようになったと言います。
それがいつの日からか、三個の小石を手に持ち、岩に手を合わせ、願い事を心で唱えながら、三個の小石を投げ一個でも岩の上に乗せることが出来れば願い事が叶うと言われるようになりました。
これを大願成就にかけ大岩上受と言います。
願い事が叶った時に必ずその年の内にこの岩に手を合わせに来るのが礼儀とされています怠らぬように
(2016年8月10日)
(大願成就を願う)願い石は、三個100円。
(2016年8月10日)
トロトロと歩いていたら・・・あれ!?違うか。
(人が立っていたのかと思った)
川の流れや周りの景色を眺めながらボチボチと歩いていくのも風情があってよいものです。
(2016年8月10日)
そしてこちらが、高さ約10m、幅約7mの「初景滝(しょけいだる)」です。
初景滝が流れ落ちていたこちらの場所では、いくぶん涼しさを感じています。
名の由来は、(ある昔に、滝の洞(ほら)に住んで修行をしていた)行者(ぎょうじゃ)の名前が「初景」だったことにあるようです。
こちらの場所には、入れ替わり立ち替わり人が訪れていました。
そして、「踊り子と私」と題されたブロンズ像が、滝の雰囲気をグレードアップさせている様に感じました。
(2016年8月10日)
こちらの場所には、延命長寿の神様「初景寿老人」が鎮座しています。
(2016年8月10日)
そして、伊豆の名水「河津七滝」。チョボチョボと水が滴(したた)り落ちていました。
(2016年8月10日)
今度は、「蛇滝(へびだる)」へと向かって歩き出しています。
ここからは、急な階段です。
後述していますが、猿田淵へと向かう道のりも、こういった階段を上がっていきます。
(2016年8月10日)
こちらは、七滝道しるべ看板。
案内看板にも書いてありますが、急な階段や足元の悪い場所があります。
「お気を付け下さい」。
(2016年8月10日)
そしてこちらが「蛇滝(へびだる)」。
高さ約3m、幅約2mの滝です。
岩の模様が蛇のウロコの様に見えることから名付けられました。
(2016年8月10日)
こちらの場所に鎮座しているのは、財運招福の神様「蛇福禄寿」。
こちらの神様は、満面の笑みで迎えてくれました。
(2016年8月10日)
続いては、「エビ滝」に向かって歩き出しています。
アップダウンがありますので「お気を付け下さい」。
こちらの「河津踊子滝見橋」を渡って行きますよ。
片塔式ウェーブ橋という全国的にも珍しい吊り橋のようです。
そして、全長は約46m(幅員約1.5m)。
ウェーブ。なるほど。確かに波の様な形態の橋です。
(参考Webページ)河津七滝『河津踊子滝見橋』│ けんせつ静岡 No.253 (http://www.sizkk-net.or.jp/magazine/253/townwatch/)
(2016年8月10日)
そしてこちらが、高さ約5m、幅約3mの「エビ滝」です。
(2016年8月10日)
滝の形が海老(えび)の尾ひれに似ている様子から「エビ滝」と名付けられています。
(2016年8月10日)
こちらには、商売繁盛の神様「海老恵比寿」が鎮座しています。
なんとも親しみやすいお顔をしています。
(2016年8月10日)
続いては「釜滝(かまだる)」。
高さ約22m、幅約2mの滝です。
滝は、河津七滝の中で「大滝」の次に落差があります。
懸命に鳴いていたセミの声をかき消す勢いで滝が流れ落ちていました。
(2016年8月10日)
そしてこちらに鎮座しているのは、家内安全の神様「釜毘沙門天」です。
(2016年8月10日)
ちなみに、これまでの道のり「釜滝」までは、このようなところを歩いて来ました。
なかには、傾斜のキツイところがあります。
「お気をつけ下さい」
訪れたこの日は夏真っ只中。
暑さをかきたてる夏定番の風物詩「セミ」が、かなり元気良く鳴いていたのが印象に残ります。
(2016年8月10日)
今度は、足を延ばして「猿田淵(さるたぶち)」へと向かっています。
(ここから猿田淵までは、しばらくキツイ傾斜の階段が続きます)
そして途中に、滝々段々橋(だるだるだんだんばし)を歩いて行きます。
こちらの橋は、吊床版橋(つりしょうばんきょう)という構造の橋なのだそうです。
(参考Webページ)吊床版橋の架設工法 - プレストレスト・コンクリート建設業協会( https://www.pcken.or.jp/technical/bridge/kasetsu/tsurishobankyo/)
釜滝までは、たくさんの人たちの姿がありましたが、猿田淵への道のりは、すれ違ったのが8人程でした。
(2016年8月10日)
ここまでの道中にて「踊子歩道」の表示を目にしました。
こちらは、どこの場所か記憶が定かでなく、ハッキリとこの場所と言えませんが、河津七滝風景の一枚としてお伝えします。
(参考Webページ)踊子歩道|伊豆市観光情報(http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?c1=5&c2=4&pid=3206)
(2016年8月10日)
そして「猿田淵」に到着です。
とにかく途中の階段がキツかったことで、距離をとても長く感じています。
(2016年8月10日)
猿田淵(さるたふち)の由来は(現地説明看板によると)、
「むかし、むかし猿田彦命(さるたひこのみこと)という神様がいました」
↓
「旅人の神様ともいわれるこの神様は日本全国を旅していました」
↓
「あるとき、猿田彦命が伊豆の天城にやってきて、この淵を通りかかったところ」
↓
「大きなヤマメが水面から飛び上がりました」
↓
「猿田彦命が、このヤマメをたちまちに釣り上げてしまったことから」
↓
「里人が、だれともなくこの淵を「猿田淵」と呼ぶようになりました」
とのこと。
こちら「猿田淵展望スペース」では、訪れている人がいませんでした。
そこで、ゆったり気分にて、水の流れを飽きるほど眺めています。
次から次へと流れる水の音。上流側を向いたり、そして、下流側を見たりと。「おっと!」姿勢が前のめりになっていました。
それでは。しばらく休憩をしたので、来た道を戻ります。
(2016年8月10日)
(こちらは場面が一気に戻ります)
河津七滝巡りの初景滝へと向かう途中にあるトイレ風景です。
(2016年8月10日)
そんなこんなで、「大滝」~「釜滝」までの「河津七滝めぐり」。そして「猿田淵」への道のりをぶらぶらと歩いて来ました。 (2016年8月10日)
「ゴミの持ち帰り運動実施中」です。
「きれいな町づくりにご協力をお願いします」
(2016年8月10日)
また場面が変わり、河津七滝めぐり道中にあった「足水処」にて、休息をしていた場面もありました。
(2016年8月10日)
現地案内板には、7滝を約1時間程で観て回れるということでしたが、猿田淵(さるたぶち)のほうまで足を延ばしたことや、だいぶトロトロ歩いていたことで、2倍以上の時間が掛かっていました。
7滝を観て回る途中には、風鈴(この日は、風が止んでいたため、その音色が聞けませんでした・・・残念)があったり、水車が回っていたり、そして、足湯や足水処があったりと。なかなか退屈せずに、ぶらぶらと歩き進めることができました。
釜滝から猿田淵まで向かうとなると急傾斜の階段がしばらく続くため疲れてしまいます。
それでも河津七滝めぐりは、周りの景色を感じながら軽快に歩くことができました。
夏休みシーズンなどは、どこの行楽地も混雑が予想されます。
駐車場が空いていなくてもイライラせずに気長に待つことをおススメします。
(イライラは、体に良くないので。)
ちなみに、訪れたこの日は駐車場が満杯状態だった為、空くのをしばらく待っていました。
(2016年8月10日)
それから、印象に残っている場面をひとつ挙げるとすると。
(訪れたこの時に)入れ代わり立ち代わり観光客の人たちが記念写真を撮っていた(「踊子と私」と題されたブロンズ像が建っていた)「初景滝(しょけいだる)」。そこでの和(なご)やかな活気に包まれていた光景です。